らくガキ日記

アモイ在住の兼業イラストレーターの日記

日本楽天党中国支部02 ”海を見た日”


みなさまは海を初めて見た日を覚えていますでしょうか? 私は覚えておりません。神奈川だったのか、広島だったのか、たぶん大分幼かったのでしょう。


ただ、はっきり覚えている海水浴の始めの記憶があります。たしか、その海水浴場はコメディアンのたこ八郎さんがお亡くなりになった所でした。そして、帰り路の中華料理屋さんのテレビで日航ジャンボ機123便墜落のニュースを知ったのです• • •。


今さらですが、幼い子供が海を見に行くためには保護者の物理的、経済的、時間的な協力が必要なんだなぁ〜と思うのです。


まことに勝手ですが、子供のほとんどが海に行ったことがあるという条件は豊かな国という定義になりえるのではないかと考えてしまうのです。


海の前に立った子供はおそらく目の前に広がる海に、自分の住んでいる所とは違う異界を感じるのだと思います。それは自分の活動できる限界であり、未知の世界の入り口でもあるはずです。その境界線を将来において守っていくのか、それとも超えていくのかという漠然な選択を子供に迫る経験が海を見るということだと思うのです。


その出来事は無意識のモチベーションとして将来にわたり子供たちの行動に影響を及ぼすものかもしれません。


沿岸部の経済が発展するという現象の理由の一つに、幼少期に海を経験した人材が多数存在するという事実も勘定にいれてもいいのではないかと思うのです。 その点、島国である日本は理想的な国です。親が子供を海水浴に連れていく相対的なコストは大陸国家に比べて明らかに良い筈です。そしてこのアドバンテージは永久的に日本に住む人々に祝福を与えつづけるのです。


今年の夏、多くの日本の子供たちが海の記憶を心に残してたのでしょう。そして、それらはおそらく忘れられない思い出になっていくのでしょう • • •


昨日、ユーラシア大陸の東側に住む、一人の男の子と、一人の女の子が初めて海を見ました。


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本日もらくガキ日記にお出でいただき、ありがとうございました。

義理父さん、姪っ子、甥っ子は無事に故郷に帰りました。

フットサル部のみなさん、高橋は元気にやっておりますよー!。