らくガキ日記

アモイ在住の兼業イラストレーターの日記

ゴーインメリー号製作002”射出成形技術”

箱を開けてみて、まず驚くのは射出成形品の技術の高さです。

<多色成形>

一つの金型に多色の樹脂を使用して成形しております(上図では3色)。
樹脂事態に色をつけることで、塗装まで行わない顧客にも完成度の高い
モデルができるようになっております。また、一つの金型で多色の樹脂
整形をすることで、金型製作コストと、射出成形コストを押さえています。

<木目のディテール>

木材使用箇所には木目のディテールがきちんと表現されています。
船体の3次元形状にも木目があります。極細エンドミルで加工したと
思うのですが、CAD,CAMと加工技術術の結晶です。<成形によるロープワークの表現>

帆船模型にとってロープワークは命といっても良いと思います。
しかし、複雑に船体を駆け巡るロープを表現するのは到底私のような
素人にできる代物ではありません。
しかし、このプラモでは成形でロープワークを表現してくれています。
よくこんな細い形状をロープのディテールまでつけて表現してくれた
ものだと感激してしまいます。

私が見つけただけでも以上のような技術というか技(ワザ)がありました。
まだ私の見つけられないさまざまの技が隠されているのだと思います。
マンガのキャラクター商品という性格上、比較的低年齢を対象にしていると
思うのですが、子供騙しはせずに、逆に子供だからこそ手間暇をかけている
姿勢に感動すら覚えます。

中国に住んでいると日本のすごさが良くわかります。
この製品をみると改めて実感させていただきました。
日本に住んでいると分からないかもしれませんが、
外から見ると日本て本当に怖い国に見える物です。