らくガキ日記

アモイ在住の兼業イラストレーターの日記

ちょっとした計算

中国で働いている関係で、
”その国”の今後が気になります。
(司馬先生!!この国はやはり日本ですよね)

今もアパートの近くで新しい高層マンションを
作るためのボーリング音が感性の高い人には
耐えられないうめき声を周期的に響かせております。
(私はあまり気になりません)

中国は今、高度経済成長華やかなときにあります。
その国に働いている者としては大変ありがたいのですが、
この繁栄はいつまで続くのでしょうか?

中国の発展状況の今後をエポックメーキングなイベントを
並べることで、ちょっと考えてみたいと思います。

1976年 毛沢東主席 死去
1978〜1992年 改革開放準備期間
1992年 改革開放実施 (スタート)
2007年 高速鉄道開通   (15年後)
2008年 北京オリンピック(16年後)
2010年 上海万博    (18年後)

うーん、どこかで見たような並びです。
我が日の本の高度経済成長期の同様な
イベントを並べてみましょう。

1945年 終戦(スタート)
1964年10月1日   東海道新幹線開通 (19年後) 
1964年10月10日 東京オリンピック(19年後)
1970年 大阪万博 (25年後)

スタートラインを何処に置くかで
絶対値は変わりますが、20年弱でこれらの
イベントが起こっており、何より並びが同じです。
(新幹線と東京オリンピックが同じ時期ですが、政治的に重要なのは順番でしょう)

このことから考えると、
現在の中国共産党のお偉方(実際にはその下で政策を作っているエリート党員の方たち)
は経済発展のモデルに日本を置いていると考えるのが妥当でしょう。
中国のような大きな国で、極貧の状態から経済成長を最も見事に成功させた国をアジアで探したら、

それは日本です。
テストで100点を取るにはこの選択肢しかありません。

ですが、行っていない政策もあります。

1961年 所得倍増計画(16年後)

世界の工場を維持するためには、原動力である低賃金労働力を
を手放す訳にはいきません。
でも、本当は既に行っているのかもしれません。
私のアパートの近くには、フェラーリ、ポルシェが路駐し、
私が将来どうがんばっても買えないであろう 高級車が行き交っています。
実は地域限定、層限定の所得倍倍倍増計画が昔に実施され、
その成果が上がっているのかも•••。

でも、もうそろそろ限界です。都市部では不動産を中心に物価は上がり続け、
何より資本主義の媚薬(麻薬と言った方が良いでしょうか?)にみなさんすっかり犯されつつあります。
中国政府が全国規模における所得倍増計画のカードを切る日もそう遠くないのかもしれません。

最後に一番気にになるのは
1991年 バブル崩壊 (46年後)

これを最初の中国のイベントに当てはめると、
2030年代中盤になります。この予想はやはり楽観的過ぎる気がします。
現在は携帯電話や、インターネットが普及し、iPodという良く分からない物まで発売されてるそうです  。
(中国では売ってないんです。なぜだろう?)
経済を加速させるには十分な状況が揃っている気がします.

太陽のような光星は大きいほど寿命が短いと聞いたことがあります。.
欲望という炎で真っ赤に燃え上がった中国が燃え尽きるのは、やはり日本より早いのでしょうか?

日本という先例があるのですがら、
ぜひその教訓を活かして欲しいと願うばかりです。


本日もらくがき日記においでいただき、
ありがとうございました。
文章が長過ぎました。文字もらくがきということで失礼いたします。